「おにぎり」ではなく、「おむすび」を一緒につくります。
教えてもらわなくても、おむすびぐらい作れるよー。
そんな声が聞こえてきそうですが、それはきっと「おにぎり」かもしれません。
使う材料も、手順もここで最初に伝えておきます。
① 1合で4〜5個を、2〜3回でむすぶ
② のりは20枚600円以上800円くらいの程よい質の海苔を使う
③ 素手でむすぶ
以上です。
なぜこれだけのことなのに、遠くからおむすびを一緒につくりにいらっしゃる方がいるのか。
それは私の原体験にあります。
実はわたし、おむすびで泣いたことがあります。
それは、私が28歳で新婚の時でした。
仕事も楽しくやりがいも、任せてもらえる仕事も増えてきた時期。
子どもはまだいなかったこともあり、当時はとにかく一心不乱に仕事をしていました。
新婚というと、家で美味しいごはんを作って、ふたりで仲良く食べるというイメージだったのに、仕事と家事のバランスが思うようにとれず、家で食べることも少なく、外食やお惣菜ばかり。
そんな時、ある日行ったいつもの飲み屋さんでママがむすんでくれた鮭おむすび。
食べたとたん、泣いていました。
泣きながら食べていました。
ほろほろ、ゆるゆる、と何か開かれていき、飾り気のない素の自分に戻れるような気がしたからです。
「いいんだよ、そのままで」
「頑張ってるの、知ってるからね」
むすんだ人の温かい気持ちが体中に広がる。
それが、「おむすび」なんだと気付けた瞬間でした。
それから私は、おむすびのむすび方を教えてくださる方の元へ、新幹線に乗って教わりに行くことになりました。
今まで参加してくださった方々が食べながら涙をこぼしたり、家族への気持ちをポロリとこぼしたり。
自分が握っていたおにぎりとの違いに固まってしまう方もいらっしゃいます。
このおむすびを、まずは他の誰でもないあなたのために、握ってみてください。
おむすびの握り方講座ではなく、「おいしい」から広がるエネルギーの尊さを感じてみてください。
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エプロン、手拭き、おむすびお持ち帰り用のタッパーをお持ちください。
お子様連れは衛生上、事前にご相談をお願いいたします。
むすんだおむすびを召し上がって頂くのとあわせて、お惣菜を数品、お味噌汁をご用意します。
おむすびは多ければ10個以上むすんで頂けます。
気候によってお持ち帰りも可能です。