60年前には江丹別は3000人を超える人口がありました。料亭やパチンコ屋などもあったそうです。僕が今住んでいる家の所には魚屋さんがあったそうです。
それが今は280人ほど。江丹別は10の地区に分かれており、僕が暮らす、地域の機能が集中する江丹別中央地区でもすでに100人前後です。
高齢者の割合は半分間近、小中合わせて10人に届かない児童生徒。
でも、ここだからこそできることがあるんです。
「何にもないってこと、そりゃあなんでもありってこと」
レストランやパン屋を開きたい、という方はもちろん、どんな仕事でもいいんです。
もしかしたらアパレルブランドのお店かもしれませんし、アーティストのアトリエやスタジオかもしれません。
そして僕自身、ブルーチーズという武器を持って夢を叶えようとしている一員でもあります。
まだ何かが見えていない人も、この地に来て、僕の活動を見て、何かインスピレーションを得るかもしれません。
一緒に江丹別を世界一の街にしましょう!
【具体的な体験内容】
・牧場見学
・世界一のブルーチーズ試食
・江丹別見学
※具体的な希望日時があればメッセージにてお教えください。
僕は子どもの頃、生まれ育ったこの江丹別という街が嫌いでした。
だからこそ、こんな街を早くでて、世界一になろう・ビッグになろうと思っていました。
そうやって夢を追いかけ、フランスで修行までし創り上げたブルーチーズは、お蔭様でJAL/ANAの国際線のファーストクラスで提供いただくまでになりました。
すると、本州からわざわざ見学に来てくれたり、移住してレストランを経営したいという人が現れたりと、自然と人が集まってきたのです。そして、その人たちは、僕が語る江丹別の未来に頷いて応援してくれます。
そうやってチーズを作ってたくさんの人に江丹別を知ってもらえていくうちに気づいてしまったんです。
夢も希望もなかったのは江丹別という土地ではなく、その時の自分自身だったということに。
環境のせいにするのでなく、どんな場も機会と捉えていくのは自分自身だと今の僕は感じています。
ただ、僕も生まれながらにそう思えていた訳ではなく、僕にとっては高校2年生の頃に出会った英会話の先生がきっかけを与えてくれた経験が大きいのです。
なんとなく世界で活躍していたいけどどうやっていいかは明確ではなく、そしてこんな田舎は嫌だ、父がやっている酪農は大嫌いだと思っていた僕に、『お前の親父は牛乳絞ってんだろ。じゃあその牛乳で世界一のチーズを作ったらそれだって立派なワールドワイドだぞ』という言葉が僕を変えてくれました。
人は誰でも最初から夢や希望にいっぱいで生きているわけではありません。
特に僕のような人間は何か類稀なる才能を持って生まれたわけではありませんし、ずっと自分を物語の脇役だと思っていたネガティヴ少年でした。
しかし、1人の人間の言葉で自分にしかできないことがあるという気持ちが生まれることがあります。
もしあなたにそんな経験が、江丹別という街に来ることを通じて生まれたら、僕は最高に嬉しいです。
レビューがない
江丹別までの交通手段・交通費などは各自で手配・ご負担ください。
試食用ブルーチーズ付き