体験の内容について

「哲学対話」とは
こたえのない問いを
その場に居合わせた人とともに
言葉を交わしながら
ゆっくり、じっくり考えることです。

波に身をゆだね、たゆたうように、
よく聴き、よく考え、ことばにする。

忙しない日々の合間に少し立ち止まり、
自分と世界へのまなざしが深まるような
考える時間を作ってみませんか。

「哲学」と聞くと、
固くて難しいことを話すのでは……と
思う方がいるかもしれません。
しかし、哲学の知識は不要です。

日常に転がる問いを、
自身の体験、実感を起点に
しどろもどろでも、自分のことばで話すことを大事にします。
話したくなければ話さなくてもいいのです。

この時間を終えてみたら
私たちをとりまく世界が
ほんの少しだけ違って見えるかもしれません。

<当日の流れ>
・説明・アイスブレイク
・問いの決定
・対話
※テーマは集まったみなさんと考えていきます

<こんな人におすすめ>
・こたえのない問いにじっくり向き合いたい方
・忙しない日々のなか、人とともに思考を深める時間がほしい方
・日常のなかにあるモヤモヤや違和感についてことばを交わしたい方

開催場所

東京都渋谷区桜丘町1番4号 Shibuya Sakura Stage SHIBUYA TOWER 7F SHIBUYAウェルセンター

この体験を始めたきっかけ・思い

「やさしいってなんだろう」
思い返せば、私の哲学のはじまりは、ここだったと思います。

中学生のとき、将来の夢について考えていた私は、担任の先生に「将来の夢」を訊いてみました。するとその先生は「やさしい人になりたいな」とつぶやくように言いました。先生はもうやさしいのに、なんでやさしい人になりたいんだろう。

やさしいって、なんだろう。


大学では教育哲学のゼミに入りました。

「平等ってなに?」「お金があると豊かなの?」「自由はどうしたら生まれるの?自由はいいこと?」

ふとした時に浮かんでくる果てしのない問いを、誰かと一緒に真面目に考え、伝え合う。その過程で、自分の考えもコロコロと変わっていくことに面白さを感じました。なにかを肯定するでも、否定するでもなく、知識をひけらかすでもない。対話の時間はとても豊かな時間に思えました。

古代ギリシャの哲学者・ソクラテスは、「無知の知」つまり「人が生きるうえで大切なことを本当には知らない」(※)を対話の出発点にしたと言います。

旅をして世界を知るように、本を読み新しい知識を得るように、半径数メートル以内にあるささやかな問いを起点に、他者と対話を重ね、少しずつ世界を知っていく。

忙しい日々の合間に立ち止まり、自分や世界をたどるような時間をつくれたらと場づくりや哲学対話の活動に携わり続けています。

※参考:河野哲也著『ゼロからはじめる哲学対話ー哲学プラクティスハンドブック』(ひつじ書房)


増田 陽子さんのプロフィール

哲学する編集室「穴のあいたバケツ」主宰。学生時代に「哲学対話」に出会う。教育哲学のゼミに所属し、数々の街場の哲学カフェに参加。その後も自己や世界の輪郭をたどるために、哲学する場や考える場、媒体をつくる活動をしている。哲学プラクティス連絡会・2024編集委員。NPO法人「こども哲学 おとな哲学 あーだこーだ」こども哲学ファシリテーター養成講座 修了。本業はフリーランスのライター・編集者。書籍制作や雑誌・ウェブメディアの執筆など、インタビュー・取材記事を中心に領域横断的に活動。ライフワークに、記憶を綴ることから大切なものを辿るエッセイZINE『忘れないように』執筆、美しいを哲学するインディペンデントマガジン『ELEPHAS』編集・執筆 など。夫は珈琲店を営んでいる。

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その他の事項

注意事項

持ち物は特に必要ありません。
無理のない範囲で時間通りにご参加いただけると嬉しいです。

金額に含まれるもの

ワンドリンク付(コーヒー以外の飲み物も準備しています)

参加人数
1回について6名まで。また各回2名未満の場合は実施しません。
実施日前日の21時の時点で実施有無を決定。自動キャンセルに伴うキャンセル料は発生いたしません。
キャンセルポリシー
開始2日前まで全額返金します。